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古月琴坊 収蔵版 インド小葉紫檀二胡
古月二胡では、中国江蘇省無錫にある古月琴坊の二胡をメインに扱っています。

古月琴坊は、二胡の本場中国で最も評価の高い工房の1つとして知られており、熟練した技術を持つ優秀な職人を多数抱えています。

通常は、これらの職人が工程毎に分業して二胡を製作しますが、「収蔵版」は特別な二胡で、古月琴坊の誇る名人級の著名二胡製作師がほぼ全ての工程で自ら作業して製作しています。

古月二胡では、古月琴房の創始者かつトップで中国で最高の職人の1人として名高い萬其興老師と、ともに萬老師の弟子で娘婿でもある黄建洪老師、卜廣軍老師の3名の製作師の手による収蔵版二胡を扱っています。

この収蔵版二胡シリーズに、昨年(2022年)、新たに黒檀製が加わり、旧料老紅木製、アフリカ小葉紫檀製、黒檀製の3種類となっていましたが、このたび、各製作師の手によるインド小葉紫檀製収蔵版二胡の扱いを開始しました。

収蔵版インド小葉紫檀二胡

インド小葉紫檀は、その色や木目の美しさと材木としての硬さや安定度のため、古くから高級家具材などとして高い需要がありました。その一方で木としての成長の速度が遅く、その高い需要に対して成長と供給が追いつかない状況が続いてきました。これにより絶滅が危惧されるようになり、この状況を受けて産地であるインドの政府が輸出を完全に禁止するに至りました。このため、現在では中国の二胡工房が過去に輸入し積み上げた備蓄を切り崩しながら細々と生産している状態で、価格も年々高騰しています。

紫檀材の二胡は、一般的に明るく華やかで艶のある音色を奏でるのですが、インド小葉紫檀の二胡はこのような紫檀二胡の性質を十分に保ちながら、重厚さを兼ね備え耳触りも良いという優れた特徴を有しています。 このため、インド小葉紫檀の二胡は、優良で高級な楽器の代名詞となっており、近年の希少性も相まって、二胡愛好者の憧れの的となっています。

古月琴坊の3名の製作師は師匠と弟子の関係ですが、師匠の教えに加えて、それぞれの製作師が独自の技術の研究に励むため、音色は決して同じにはならず、それぞれの楽器で明確な個性を感じていただけます。

黒檀製に続きインド小葉紫檀製が加わったことで、3名の製作師の個性に加え、インド小葉紫檀、アフリカ小葉紫檀、老紅木、黒檀の素材の違いも合わせた12本からお好みの収蔵版二胡をお選びいただけるようになりました。是非、ご自分に合った最高の1本を見つけてください。
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[2023/03/23 17:04] | 楽器 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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